適当にいこう。
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追記書きました。


Infinity 3


「ただいま」
俺は、町の外れにある小さな一軒家のドアを開けて言った。
「おぅ。おかえり。今日は案外早いんだな。」
少々歳をとった感じのたくましい髭を生やした男の人が出てきた。
この人は、神木 浩介(コウスケ)。俺の親ではない。
親戚のおじさん。そんなところだ。

 俺には親がいない。いや、正確には“いなくなった”と言った方がいいか。
親父は‘裏’の仕事をやっていたらしい。それで、俺がまだ生まれたての頃に裏業者の奴等に追われるはめになって、今もどこかで逃走し続けているらしい。でも、それは聞いた話だから、本当かどうかは定かではない。母上は、元々身体が丈夫じゃ無かったらしく、俺を生んだ後に息をひきとった。
だから、俺には親の記憶がほとんど無い。
まぁ、今となってはもうどうでもいいんだが・・・

「早いっていっても、もう2時だぜ?」
そう。俺は基本的に家に帰るのが遅い。たいてい3時~4時頃だ。
何故遅いのか。それは俺にもよく分からない。いろんな所を回ってたりしている。
何故かは分からないが、家に帰りたくない。
この生活も何年過ごしてきただろうか・・・。
「ハハハ!全くこいつはおもしろい奴だなぁ!」
「おいおい。声でけぇだろ。今、深夜だぞ?」
なんてことは言わないでおこう。

「おじさんこそ、早いじゃん。いつもは夜いないだろ?」

おじさんは、就いている仕事柄、朝に帰ってきて、夜に仕事に出かけている。
何の仕事なのかは分からない。今まで何度も聞いてみたが、『なんだっていいだろ?』みたいな感じで受け流されていた。

「ん?ああ、今日は仕事休みなんだ!だからゆっくりしてんだ!」
「へぇ・・・」
そう答える以外言葉が見つからない。知ってる奴がいたら、俺んとこに来い。

「じゃぁ、俺寝るから。」
「おぅ!」

俺は布団に入って目をつぶった。





気がつけば、陽はもう昇っていた。

俺のほぼ真上の方向に。

だが、俺はどうにも思わない。これくらいは日常茶飯事だ。
サボるか・・・。

普段の俺ならそうしていただろう。
だが、俺は飛び起きた。
「やべぇ!!」
俺は慌てて学校の準備 ―勿論教科書などは持って行かない。制服を着るだけだ― をして、玄関まで行った。おじさんが豪快なイビキを立てている。
「いってきます」
俺は小さい声で言った。

俺が急いでいる理由。それは、涼香だ。
あいつは学校に友達がいない。そう言ってた。
でも、今俺はあいつの“友達”になった。その俺が遅刻しているんだ。




“あいつ”は昨日と同じところにいた。少々疲れた様子だ。

「すまない」

俺は声を掛けた。
「あっ。」
涼香はこちらに気がついたようだ。
「おはようございます」
「今は昼だぞ」 
「え?もうお昼なんですか?」

この子は昼のサイレンが聞こえなかったのか?
「ああ、もう1時過ぎてる。」
「ありゃぁ」

「っていうか、お前ずっと待ってたのか?」
「あ、はい」
「朝からずっとか?」
「はい」
彼女はニッコリと笑った
「ゴメンな・・・」
俺は謝った。朝からずっとということは、もう5時間もここにいることになる。
よく、生活指導の先生に見つからなかったな。
「何で謝るんですか?」
「いや・・・だって・・・」
その返事は予想GUYだった。
「私、どんなに遅れたって、待ってます。だって、弘樹さん私のお友達ですからっ!」
また彼女は笑ってくれた。
無邪気に笑う涼香。この姿はこの学校では見れないのか・・・。
なんでだ?。こんなにカワイ・・・素直でいい子なのに・・・。
俺はそれだけが疑問だった。
俺とは話せる。こんな俺に。ならば、普通の奴と喋れてもおかしくはない。いや、そっちの方が普通だ。
ましてや、俺たちは出会って二日だ・・・。
こいつには何か友達が出来ない“理由”があるんじゃないのか?
俺の考えすぎか・・・?だが・・・・
俺は頭がおかしくなりそうだった。
「?どうしたんですか?」
涼香が俺に聞いてきた。
俺は両手を頭に当てて、あからさまに悩んでいたのが分かったらしい。
なんだか身体が火照ってきた。
「い、いや、別になんでもない・・・。」
自分で言った後に気づいたが、なんで俺今‘ツン’ってなってんだ?俺はツンデレじゃないぞ?
どうでもいい・・・

「・・・そうですかねぇ?」
「そうだ」
俺はきっぱり言った。そんなこと気にしたって、もうどうでもいいと思ったからだ。
まぁ、いつか聞いてみることにしよう。
「学校、どうする?」
俺は聞いた。普通ならあり得ない質問だ。
「柏谷さんが選んで下さい!私、どちらでもいいです。」
普通に答えてきた。俺は少々驚いた。
俺が選ぶ・・・か。今までの俺では考えられない言葉だな。
俺が白といえば、周りの人達は黒という。全員がそうだった。
それだけ俺は周りの人間から信用されていなかった。
だが、涼香は違っていた。俺を疑っていない。
俺が選ぶ。それは俺にとって、それ以上にない褒め言葉なのかもしれない。
誰にも頼られなかった俺にとっては

「そうだな・・・今日は確か5限だったな?」
俺は昨日の記憶を辿って涼香に聞いた。
「あ、はい。今日は5限の日です。」
と、なると、あと1限しかない・・・か

「じゃぁ、二人でどこかいくか」
「どこかってどこですか?」
「知らねぇよ。どこかっていったらどこかだ」
「えー、そんな曖昧な」

言葉とは裏腹に楽しそうな口調だ


俺たちは校門を抜けた。どこにいくか・・・見当がつかない。
そう思っていると、涼香から案を出した
「柏谷さん?どこにも行くところが無いなら、私の家に来ますか?」

はい?

「あの、私、お腹空いたので、ご飯が食べたくて、でも、私、お金持ってないんで、だから一緒に柏谷さんもどうかなぁって。」

そういうことか。そういえば、俺もまだ何も食べていない。そして、俺も金を持っていない。
好都合だ。

「迷惑・・・ですか?」
「いや、全然」
即答した

「そうですか!じゃぁ、早速いきましょう!」
涼香の顔が明るくなったのは明らかだった。

「でも、お前親とかいないのか?いたらやばいんじゃないのか?」
「あ、それは大丈夫です。私、お父様もお母様も夜までお仕事ですので」
「ふーん。なら行くか。」
「ハイ!」

そうして俺たちは涼香の家へと向かった。




はい、そこの君!なんかこれCLANNADっぽいとか言わないw

次からコメレス再開します。

【2009/02/20 07:16】 | 未分類
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またたび
いろいろ進展してきましたね・・
5時間も待つなんて・・これは恋愛方向に行くしかないですねw


エレメンツ
ふぅ…
こんなカワイ…素直で良い子いいなぁ
今後の展開がわくわくしますね
わくわくさんのように(謎

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コメント
この記事へのコメント
いろいろ進展してきましたね・・
5時間も待つなんて・・これは恋愛方向に行くしかないですねw
2009/02/20(Fri) 21:42 | URL  | またたび #-[ 編集]
ふぅ…
こんなカワイ…素直で良い子いいなぁ
今後の展開がわくわくしますね
わくわくさんのように(謎
2009/02/21(Sat) 17:59 | URL  | エレメンツ #-[ 編集]
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